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7月の百貨店とスーパーの売上が発表されました

7月の全国の百貨店とスーパーの売上がそれぞれ発表されましたが、残念ながら両方とも前年実績を下回りました。

まず、百貨店ですが、前年比2.9%減で4か月連続のマイナスとなりました。一番の要因は長雨や日照時間が不足するなど天候の影響で盛夏アイテムが不調だったことにあります。特に衣料品は6.9%減と大幅に落ち込みました。特に昨年の夏は記録的な猛暑であったので、その反動は大きいでしょう。

一方で、高額品やインバウンドは好調でした。インバウンドは3.4%増と6か月連続でプラスでした。美術・宝飾・貴金属といった高額品は8.6%増と大幅にアップしました。こちらも6か月連続プラスです。

地方都市の売上の減少も続いています。東京、大阪、名古屋などの10大都市の売上はマイナス1.9%に対し、その他の都市はマイナス5.9%、しかも27か月連続マイナスと落ち込みが大きいです。

 

また、スーパーの7月の売上は既存店ベースで前年比7.1%減(4か月連続でマイナス)と百貨店以上に落ち込みました。衣料品と食品のマイナスが響きました。

衣料品は16.2%減でした。やはり長雨や日照時間附則が影響しております。

主力の食料品は5.3%減です。天候不順により野菜の生育が遅れ価格が上昇したこと、ウナギの販売が不振だったことなどが主な要因です。

 

ただ、日本チェーンストア協会の井上専務理事は記者会見で、「天候不順が足を引っ張ったのは確かだが、節約志向が常態化しており日常消費が力不足」と厳しい認識を示していることから、一般庶民の危機意識は強く消費全体が厳しい状況にあることも確かだと思います。

 

※記載の売上は、全国百貨店協会、日本チェーンストア協会が発表したものを基にしております。

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