ブログ

12月は労災事故に気を付けましょう

早いもので今年も残り1か月足らずとなりました。

年末が近づくと、飲食店では忘年会やおせち作りなど忙しくなってきます。

そんな忙しい時こそ、気を付けなければいけないのは労災事故です。

特に繁忙期は臨時でパートやアルバイトを雇うことも多くなり、慣れないスタッフが起こす事故も増えるのではと思います。

 

飲食店の労災事故で多いものトップ3が

1.転倒

2.切れ・こすれ

3.高温・低温物との接触

になります。

 

 

年齢別に見ると30歳未満の事故が3分の1と若いスタッフが起こす労災事故が多いです。

当然といえば当然ですが、経験年数3年未満のキャリアが浅いスタッフの労災事故が全体の60%近くあり、若くてキャリアが浅いスタッフは事前にしっかりと教育をしたり、ミーティングで毎日のように注意喚起をしたりすることなどの対策が必要です。

 

ただし、転倒に関しては50歳以上で6割以上と高齢者が多くを占めています。年を重ねて足腰が弱くなっているのが原因かもしれません。高齢者は重いものを持った際に腰を痛めることも多いので、ものの持ち運びには特に気を付けて、重いものは極力2人以上で持つようにするようにしてください。また、通路の照明が充分に確保できておらず、暗い中で何かにぶつかったり、床に落ちているものに気づかず踏んでしまったりして転倒するケースも少なくないです。

 

 

配達員が交通事故にあうケースも多いです。忙しいとついバイクや自転車のスピードがアップしたり、急いで周りが見えなくなったりして事故が増えます。寒くなると道路が凍っていることもあります。配達中の事故は、店内の事故より重大になることも多いので件数は少ないものの充分に気を付けるべきところです。

 

労災事故は、人手不足や外国人労働者の増加などで年々増えてきてます。

特に9時から14時までのランチタイムの時間帯に多いそうです。

床の水濡れや油汚れはないか、通路に余計なものが置いていないか、包丁などは決められた場所に置いているかなど、「整理」「整頓」「清潔」「清掃」の4Sを常日ごろから心掛けてください。

おすすめは、経験年数が長い従業員を安全担当に任命することです。本来は店長など経営陣が行うべきかもしれませんが、隅々まで目が行く届く現場の従業員の方が適任です。4Sはしっかりできているか、不安定な作業をしている人はいないかを時間を決めて見回ったり、朝礼等で注意喚起をしたり、新人に教育するなどの役割を担ってもらいます。

 

 

なお、労災保険は、治療代が後からもらえると思っている方もいるかもしれません。

ただ、病院で健康保険証を使ってしまうと、後から労災保険で治療費を請求するのに手間がかかってしまいます。

必ず看板に「労災指定病院」と書かれた病院で受診し、仕事中に怪我をしたことを医者に伝えて下さい。そうすれば治療費を払わずに治療してくれます。

PAGE TOP