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Mr.ラグビー平尾誠二さんの思い出

私は、中学生くらいのころからラグビーが大好きでテレビでよく試合を見ていました。

ラグビーを見始めた当時は新日鉄釜石が全盛期で日本選手権7連覇という偉業を成し遂げましたが、7連覇の最後の3回の対戦相手は平尾誠二さんが率いる同志社大学でした。大学生なのに口髭を生やしてプレーしているいる平尾さんがとてもカッコ良くみえました。

中学生のとき、テレビで「スクールウォーズ」というドラマが放映され夢中で見てましたが、あとで平尾さんのいた伏見工業がモデルだと知って驚きました。

 

その後、平尾さんは神戸製鋼に入社し、同社のラグビー部を日本選手権7連覇に導いたり、引退後は日本代表の監督を務めたり、メディアに露出してラグビーの普及に努めるなど、日本のラグビーの発展に多大なる貢献をして、Mr.ラグビーと呼ばれるまでになりました。

 

残念ながら平尾さんは、病のため3年前に他界されましたが、ラグビーワールドカップの準々決勝の日本対南アフリカ戦の日が、平尾さんの命日だったことが話題になり、平尾さんにお目にかかったときのことを思い出しました。

 

 

私は、前職の百貨店に勤めていた時は、労働組合の役員をしていました。その当時は、年1回会社と組合の共催で外部講師を招いてセミナーを行っており、私はセミナーの責任者を任されていました。今から10年前の2009年のことですが、その年のセミナーをどうしようか企画している時に、講師派遣会社に講師の候補をリストアップしてもらった際、平尾さんの名前を見つけ、迷うことなく講師をお願いすることにしました。

 

それは、私が個人的に平尾さんのファンだったからだけでなく、「気づかせて動かす」「人は誰もがリーダーである」「勝利のチームメーク」などの著書を読んで、平尾さんのリーダー論、コーチング理論、組織のあり方などの考えに大いに共感したのが一番の理由でした。

 

事前の打ち合わせで神戸製鋼の本社で1回、セミナー当日に1回と計2回お会いすることが出来ましたが、とてもスマートで紳士的であり、そのうえ有名人とは思えないくらいに気さくにお話しをして頂きました。写真撮影やサインをお願いしても嫌がることなく、にこやかに応じてくれました。

講演自体もとても熱いものになり、参加してくれた従業員もとても満足していました。

平尾さんと話したことや、書籍の内容が今でも私がセミナーや研修で話すリーダーのあり方や、お店(チーム)つくりの方法に影響を及ぼしています。

 

平尾さんの著書「人は誰もがリーダーである」のあと書きには、招致が失敗した2011年のラグビーワールドカップ(開催国はニュージーランド)のことが書いてあります。

招致が失敗して残念な思いと共に、招致に失敗した大きな理由が集客力という大きな問題のためであり、当時の日本代表の実力では予選でも勝利することが困難で、テレビ中継などの盛り上がりも不安視され、時期尚早と言われても仕方ないといった事が書かれてます。

 

アジアのラグビーの発展、真のラグビーのグローバル化を目指し、自国でのワールドカップの開催を実現するために平尾さんをはじめとする日本のラグビー関係者が奮闘し、ようやく日本での開催が実現した2019年のワールドカップが大成功のもと終了しました。日本代表は悲願の予選リーグ突破、スタジアムはどの試合も満員で、テレビ中継の視聴率も高く、日本のラグビー関係者がかつて危惧していたことが嘘のような盛り上がりでした。

多くの外国人が日本にやって来て、日本人にラグビーの楽しみ方を教えてくれました。

天国の平尾さんは、きっとこの状況を見て喜び胸をなで下ろしているのではないでしょうか。

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